2013年11月26日

選挙資金? 個人借り入れ? 猪瀬知事、話せば話すほど矛盾だらけ



 医療法人徳洲会グループから5千万円の提供を受けていた東京都の猪瀬直樹知事(67)。これまで公の場で3度釈明したが、内容が二転三転するなど迷走を続けている。関係者の証言とも食い違う点もあり、矛盾のない説明とは言い難い。「首都の顔」として普段は能弁な猪瀬氏だが、話せば話すほど疑念が深まる一方だ。

 猪瀬氏が徳洲会グループ創設者の徳田虎雄・元衆院議員(75)に出馬のあいさつに出向いたのは昨年11月6日。徳田毅衆院議員(42)から5千万円を受領したとみられるのは11月20日で、状況から12月16日投開票の知事選に使う目的で現金を借り入れたと推察するのが自然だ。

 猪瀬氏は今年11月22日午後1時すぎの囲み取材では、選挙目的だったことを認め「資金提供という形で応援してもらうことになった」と明言。「選挙にはお金がかかるかもしれない」「使った場合には収支報告書に書くつもりだった」との認識も明らかにした。
 だが、2時間後の午後3時の定例記者会見での説明は一転する。「選挙資金でないと断言できる」「まったく選挙で使うつもりはなかった」と連発。個人として「たまたま借りた」と強調した。

モッピー | お金がたまるポイントサイト26日、昨年11月の提供時に作成したという「借用証」を公表した。改めて開いた記者会見で「信用していただくしかありません」とも述べたが、都知事選への立候補表明の前日に「選挙資金ではなく個人的に」5000万円を受け取った行為の不可解さは増すばかりだ。

 公表された借用証には猪瀬氏の名前と事務所の住所、金額欄の「5000万円」が手書きされていたが、返済日の記載や押印はなかった。会見で「高額な貸し借りだと、2通作って双方が持ち合ったり収入印紙を貼ったりするのではないか」と問われると「常識がよく分からず、信頼関係だと思っていた」と説明した。

 猪瀬氏によると、借用証の存在が確認されたのは今月25日朝。スタッフが猪瀬氏の指示で貸金庫に保管していたという。しかし22日の会見では「(借用証は)あるかないか分からない」と述べ、5000万円を借りたことも「私と(亡くなった)妻だけが知っていた」と説明していた。いつ周囲に明らかにしたのか不明のままだ。




 猪瀬氏によると、昨年11月14日に徳田毅衆院議員と会食し「選挙には金がかかる」「今後の生活に不安がある」という話をした。その後、電話で5000万円提供を持ち掛けられ「親切な方だなと思った」。現金を受け取る際、徳田議員から趣旨の説明はなかったという。猪瀬氏は現金を受け取った翌日(同21日)に都知事選への立候補を表明した。

 政治とカネの問題に詳しい岩井奉信・日本大教授(政治学)は「時間の流れからしても選挙資金だと思える。当時副知事だった猪瀬氏が『生活の不安』というのは信じがたく、百歩譲っても、いざとなれば選挙に使おうという考えがあったのでは」と指摘。選挙資金の提供だった場合、収支報告書に記載しなかった公職選挙法違反の疑いが生じる。

 猪瀬氏が借りた5000万円は無利子・無担保で、返済日の約束もなかった。元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士は「解釈としては、あげたのも同然。徳洲会側も何の利益もないところに金を出したら、企業なら特別背任になる」と指摘する。

 また、本来設定されるはずの金利分は猪瀬氏側への譲渡に当たるとの解釈もでき、岩井教授は「(都の許認可が必要な病院を持つ)利益団体から融通を受けるのは、おかし過ぎる。悪い言い方をすれば、賄賂的な性格があったのでは」と批判する。26日の会見で猪瀬氏は、金利分を返還するか問われると「正しい指摘かなと今思った」と答えただけで、明言を避けた。



posted by 切葉鳩 at 23:39 | 北海道 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック