2015年12月18日

米利上げ 原油、再び下落圧力





 米利上げに伴い、原油市場では再び下落圧力が高まっている。ドル建てで取引される原油の場合、利上げでドル高が進行すれば、他通貨からみた割高感が強まり、買い控える動きが出るためだ。需給面では中国経済の減速による需要減も、原油価格の下落に拍車をかける。需給・金融の両面で価格の反転要因は少なく、市場では下値を試す展開が続きそうだ。

 東京商品取引所の中東産原油の先物価格は17日、終値に相当する清算値が1キロリットル当たり2万8090円を付けて年初来安値を更新し、6年9カ月ぶりの低価格となった。ニューヨーク原油先物相場で国際指標となる米国産標準油種(WTI)も足元では、来年1月渡しが1バレル=35ドル前後に下落した。

 WTIは、昨年7月まで1バレル=100ドルを超えていた。世界的な金融緩和でだぶついた投機マネーが原油市場にも流入していたためだが、米国の利上げを見据えて急速に引き揚げられ、売りを加速した形だ。

 石油輸出国機構(OPEC)は12月の総会で減産を見送り、供給過剰は長期化する懸念が強まっている。米国の原油輸出解禁に向けた動きも上値の重しだ。世界的な供給過剰は解消のめどがたたない。

 日本エネルギー経済研究所石油グループの小林良和マネージャーは「WTIがリーマン・ショック後の最安値(1バレル=33ドル)を更新することもありうる」と懸念を示した。




posted by 切葉鳩 at 08:49 | 北海道 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中
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