
スギ花粉が猛威をふるうピーク期、アレルギー反応に苦しむ人々にきれいな空気を味わってもらおうと、「花粉ほぼゼロ」の的山(あづち)大島(長崎県平戸市)で3月10〜12日、「避粉地体験ツアー」が催される。花粉のない場所へ逃げる転地療法は「究極の花粉対策」だからだ。
的山大島には杉林が極めて少なく、本土から北へフェリーで45分の位置関係から、北風に乗って花粉が運ばれてくる心配もない。花粉症の発症率は全国平均の1割未満。玄界灘の海の幸や美しい棚田、江戸時代の伝統的な家屋といった観光資源を持ち、元寇にまつわる史跡もある。現地集合のツアー代金は2泊3日で1万円前後。
島民は徐々に減少し、現在は約1100人。ツアーを主催するNPO法人「文化財匠塾平戸支部」(電話0950・55・2487)は「移住者を呼び込みたい」。快適な離島は、よそ者アレルギーとも無縁だ。
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