2017年09月26日

小池氏前面、焦りの裏返し 新党、針路に暗雲

 新党構想で裏方に徹してきた小池百合子東京都知事が25日、自ら国政政党「希望の党」の設立と代表就任を表明した。安倍晋三首相による衆院解散表明の直前に記者会見を設定し、首相との対決構図を印象付けるしたたかさを見せた小池氏だが、満を持して「黒幕」が姿を現したのは新党の行く末への焦りの裏返しにほかならない。

「きょうは名前の発表が多いですけれども…」

 小池氏は記者会見の冒頭でこう述べた。新党結成表明前に上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃんの名前が「シャンシャン(香香)」に決まったとの発表を行っていたからだ。

 パンダと抱き合わせるように新党名を明かした小池氏。「客寄せパンダ」に頼るかのような新党の船出の場面は、その針路に垂れ込める暗雲を象徴している。

 新党計画は小池氏側近の若狭勝衆院議員が主導して進めてきた。しかし、小池氏は25日の会見で「いったんリセットする」と述べ、新党の顔が自身であると強くアピールした。

 その面持ちは晴れやかとは言い難く、表情は終始硬かった。無理もない。7月の東京都議選で地域政党「都民ファーストの会」を圧勝に導いた小池氏だが、国政新党構想は思うように進まず、都議選の旋風とは程遠い展開だったからだ。

 新党参加予定者の大半は低迷する民進党から逃げ出してきた国会議員で占められ、「衆院選に向けた救命ボート」との評価すら定着しつつあった。

 共同通信社が23、24の両日に実施した全国電話世論調査で、比例代表の投票先を「小池新党」とした人はわずか6・2%。自民党(27・0%)に遠く及ばず、民進党(8・0%)の後塵(こうじん)を拝した。日本経済新聞社とテレビ東京の22〜24日の調査も民進党と同じ8%で、自民党(44%)との差は歴然だった。

 自らが前面に出なければ衆院選での躍進は見込めない−。小池氏がこう判断したことは想像に難くない。

 小池氏は会見で「保守」「憲法について議論を避けてはいけない」と語り、首相を強烈に意識した言葉を並べた。衆院選の焦点を「安倍VS小池」の構図に持ち込もうという意識が色濃くにじむ。一方で「原発ゼロを目指す」といった民進党などの野党と通じる方向性も打ち出し、総花的な内容となった。

 そもそも「都民ファーストの会」にも明確な看板政策があるわけではない。「古い議会を新しく」といった聞こえがよいだけのフレーズの連呼が多く、同様に地域政党を母体とする日本維新の会が、具体性を伴った「大阪都構想」を掲げているのとは対照的だ。

 首相「フェアに戦う」

 小池氏の危機感をよそに首相は衆院の解散を表明した25日の記者会見で、小池氏と「安全保障、基本的な理念は同じ」と持ち上げこう述べた。

 「希望というのは、いい響きだ。小池氏とは東京五輪・パラリンピックを成功させなければならないという共通の目標を持っている。選挙戦はフェアに戦いたい」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000069-san-pol

「小池劇場」が日本を滅ぼす


posted by 切葉鳩 at 10:31 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 世の中
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