2018年03月03日

引っ越し難民 個人客は特に苦労 業者は分散呼びかけ





 春の引っ越しシーズンに異変が生じている。人手不足で、業者が運転手や作業員を確保できず、依頼に対応できないケースが相次いでおり、繁忙期の3月下旬から4月上旬には転居できない「引っ越し難民」が出る恐れがある。利用者から悲鳴が上がる一方、業者側は「分散引っ越し」を呼びかけている。

 「3月下旬から4月上旬はもう受け付けていません」。夫の転勤で、3月末に鹿児島県から関西に引っ越す30代女性は、2月25日に電話した業者3社から断られた。翌日、前日に電話がつながらなかった業者と連絡が付き、やっと3月末の日程を押さえられた。女性は「転勤族だが、業者探しに苦労するのは初めて」と言う。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上には、業者が見つからない人たちの「1カ月は新幹線通勤かも」「親戚から車を借りて自力で引っ越す」といった悲鳴に似た投稿があふれる。

 特に苦労しているのが、勤務先の会社を通さず個人で業者を探す人たちだ。全国展開している業者の担当者は「法人契約で取引する企業は、依頼数がおおよそ分かるので事前に枠を確保するが、個人客は対応できないこともある」と語る。

 混乱の背景には業界の深刻な人手不足がある。雇用環境が安定する中、年々、長時間労働で低賃金のイメージがある運送業は敬遠されがちになっている。例年、年間の引っ越し件数の3分の1が3月下旬から4月上旬に集中するとされるが、今春にとうとう人手不足が顕在化した。

 熊本県の業者は「必要なトラック運転手の3割しか確保できていない」と嘆く。荷物を運ぶアルバイトも不足し、福岡県の業者は「若い人から、きつい力仕事と敬遠される」とこぼす。人材確保のために賃金アップも検討し、「法人契約の企業に対し値上げの相談も考えている」と話す。

 日本通運とヤマトホームコンビニエンスは、今春の単身引っ越しサービスのシーズン加算料金を値上げした。ヤマトホールディングスは「労働力確保が困難になってきている」と理解を求めた。

 全日本トラック協会は「混雑予想カレンダー」を作成して分散引っ越しを呼びかけている。今月24日から4月8日が最も混み合う見通しだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180303-00000078-mai-bus_all



posted by 切葉鳩 at 20:45 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 世の中
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: