http://www.fsc.go.jp/emerg/3.pdf より
メタミドホスの概要について
○ 用途:殺虫剤(有機リン系)
穀類、野菜、果実等に幅広く使用される。
○ 国内登録の有無:
日本においてメタミドホスの農薬登録はなく、農薬取締法に基づき国内での使用は禁止される。
○ 海外での基準設定状況:
Codex(国際機関)、米国、豪州、カナダ等多くの機関・諸国で基準が設定されている。
日本においては、ポジティブリスト制度導入に際して、Codex、米国、豪州、カナダ、EU、ニュージーランドにおける基準を参考に、米、野菜等の多くの作物について暫定基準が設定されている。
○ 海外での評価状況、一日摂取許容量(ADI)等:
JMPR(国際機関) ADI:0.004 mg/kg 体重/日
米国 cRfD(慢性参照用量※):0.0003 mg/kg 体重/日
※慢性参照用量とは、米国でADI と同意で用いられる用語。
(参考)JMPR の評価によると、急性毒性試験(ラット、経口投与)におけるLD50(半数致死量)は16 mg/kg 体重であり、毒物及び劇物取締法における毒物に相当する。
○ 中毒症状:
有機リン系農薬による中毒症状としては、コリンエステラーゼ活性阻害により、以下のような症状を呈します。
【軽 症】倦怠感、違和感、頭痛、めまい、胸部圧迫感、不安感および
軽度の運動失調などの非特異的症状、嘔気、嘔吐、唾液分泌
過多、多量の発汗、下痢、腹痛、軽い縮瞳
【中等症】(軽症の諸症状に加えて)縮瞳、筋線維性れん縮、歩行困難、言語障害、視力減退、徐脈
【重 症】縮瞳、意識混濁、対光反射消失、全身けいれん、肺水腫、血圧上昇、失禁
(註)@ 一旦臨床症状が軽快に向かい、再度悪化することがある。
A まれに後日、末梢神経障害が出現することがある。
(出典:「農薬中毒の症状と治療法」第11 版 農薬工業会)
今回の事案だと、摂取後早期に症状が現れています。
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posted by 切葉鳩 at 15:00
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